風と太陽

強い風が吹いている。それにも増して強い陽射しが照り付けている。風は太陽の熱を運ぶだけとなった熱風吹くアスファルト道を喘ぎながら歩いていた。太陽の勝ち、太陽強しなどと呟いてみても陽射しは柔らがない。火照った身体は生温い水シャワーを浴びても治まらなかった。

暑さをいくら憂いてみても夜飯は作らなきゃいかん。今夜はチキンピカタとマッシュポテトとコーンスープでも作ろうか。冷や奴と買ってきた白菜の漬け物も並べよう。