客人のお帰り

居座ることなくあっさり夫は帰って行った。そして俄に静かになった。一晩くらいだとお客様扱いができて、程良い賑やかしでストレスも感じずに過ごせる。それがこの別居の本来の狙いなのだが、この先も上手く行くかどうかは分からない。何せ今の彼は将来を見通すことが出来ず、明日の予定さえ決めかねることが多いのだから付いては行けない。

今夜は有り合わせ野菜を放り込んだ鶏手羽先スープで温まろう。