天邪鬼

大音量のテレビの音と夫の世話に疲れを感じ始めた頃に夜飯を食べ終えた夫はアパートへと帰って行った。急に静かになったリビングで私は空の巣症候群にでもなったかのようにポツンとしている。そして来週の日曜日にデートに誘われたのを断ったことを少し悔やんで取り消そうかと悩み始めた。目の前に居るとくっつかれたくなくて離れると恋しくなるどうしようもない天邪鬼な私だった。

 

今夜は飛鳥鍋を作った。